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青森県支部平成30年度第4回継続研鑚研修会(現場見学会)報告
 投稿日時: 2018-11-12 (274 ヒット)
1.はじめに
  平成30年10月に青森県環境生活部環境保全課様のご協力の下、田子町の県境不法投棄現場及び浸出水処理施設の現場見学会を開催したので、以下に実施結果を報告する。
2.実施概要
日時:平成30年10月26日(金)
場所:青森県三戸郡田子町
県境不法投棄現場及び浸出水処理施設
参加者:30名
3.県境不法投棄事案の概要
環境保全課県境再生対策グループ吉田総括主幹から県境不法投棄事案の概要について説明があった。
不法投棄現場は青森県三戸郡田子町と岩手県二戸市との県境に位置する原野であり、その概要は以下のとおりである。
①廃棄物が投棄された面積は、青森県側約11ha、岩手県側約16ha、合わせて約27haにおよぶ。
②不法投棄廃棄物は、堆肥様物、焼却灰、汚泥、RDF様物(ごみ固形化燃料に似せたもの)が主体である。
③撤去した廃棄物等の量は79万㎥。
④現場全体が揮発性有機化合物(VOC)により汚染されている。
⑤廃棄物の掘削撤去は平成16年12月に始まり、9年後の平成25年12月に廃棄物及び汚染土壌の全量撤去を完了した。
⑥廃棄物撤去完了後も現場に残る汚染された地下水は、浄化対策を講じるものとし、平成34年度までには原状回復事業を完了する予定である。
4.地下水浄化対策工事の概要
同グループ成田主査から地下水浄化対策工事の概要について説明があり、その後現場に設置した集水井戸、注水井戸、観測井戸等の浄化設備及び森林整備計画に基づく植樹の実施状況を見学した。
廃棄物に触れて汚染された浸出水が現場外に出ないように遮水壁を設置し、浸出水は浸出水処理施設に送られ、汚染物質を除去し浄化後に放流している。
現場の地形は北東から南西側方向に傾斜していることから北東側に雨水貯留池を設置して、浄化するための水を確保している。
集水井戸には帯水層に対し30mから70mの横ボーリングにより、浸出水を集水できる様にストレーナー加工が施されている。
集水井戸は3基設置され、北側は深さの浅い第一帯水層、残りの2基は深さの深い第二帯水層の浄化に対応しており、集水井戸の周辺には注水井戸を10基設置している。
5.浸出水処理の概要
浸出水処理施設では、管理・運営業者担当から浸出水処理の概要と施設内の設備について説明があった。
処理設備の構成は
①VOC処理設備:揮発性有機物(VOC)をばっ気揮散。揮散したVOCは活性炭に吸着され、脱臭・除去
②原水処理③凝集沈殿処理設備:浸出水は浸出水貯留池に貯留し水量の調節と水質の均一化をはかり、浸出水をばっ気し、腐敗を防止
④生物処理設備:有機物(BOD)及び窒素(T-N)を充填材付着した微生物で分解・除去
⑤凝集膜ろ過処理設備:SS,有機物(COD)、懸濁性ダイオキシン類を弱酸性凝集沈殿とセラミック膜ろ過の組合せで分解・除去
⑥化学的分解処理設備:有機物(COD)、溶存性ダイオキシン類を紫外線とオゾンで分解・除去
⑦活性炭吸着処理設備:色素等を活性炭で吸着・除去
⑧重金属キレート吸着処理設備:金属類をキレート樹脂で吸着・除去
⑨消毒放流設備:大腸菌等の滅菌消毒を行い放流となっており、それぞれの設備を見学した。
以上、廃棄物等で汚染された環境を再生するためには膨大な費用と時間がかかることを、今回の見学会で学習した。
                                     CPD委員会 嶋本 記
 


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