支部長挨拶

2021(令和3)年度を振り返って

2021(R3)年度の末月に当り、一言あいさつを申し上げます。
思えば二年前のR2年初めからコロナ禍により各方面での活動が制約される事態に陥り、今年も明けてからの第6波襲来で継続の最中にありますが、ここに今年度の当青森県支部の動きを振り返ってみたいと思います。
昨R3年6月19日、二年ぶりに会員が集い対面形式で継続研鑽(CPD)研修会と青森県支部第10回年次大会が開催され、活動方針や予算案等の報告が行われました。大会後に支部長(新任)、副支部長(櫻田隆夫(再任)、乗田聖子(新任))、各委員会構成の変更(委員長は総務/淵沢智秀(再任)、企画/乗田聖子(新任)、CPD/嶋本勝(再任)、広報/芳賀光幸(新任))、そして新たに委嘱委員3人を含めて役員交代があり、20人体制で始動しました。
活動方針では、役員相互の検討からキーワードを[SDGs]と定め、今迄の活動に加えてさらにSDGsとの関係性を確認して行く取組みとしました。
具体的な活動として、まず技術士会組織の認知度向上を図ろうと6月末から8月にかけて、県内大学や研究機関、国・県や市町村、業界団体等を訪れて幹部と面談し、日本技術士会東北本部そして各県支部から成る全国に跨る組織構成や継続研鑽研修活動などを紹介し、更なるご理解とご協力をお願い致しました。
研修会は、キーワードに沿う形で、連携協定を締結している八戸工業大学や、新たに青森大学のご協力も仰ぎ、SDGsの理念と技術士としての認識と実効性を深めることとしました。8月のコロナ感染第5波により9月開催予定の八工大での研修は11月に行われ、SDGsの基本理念や大学と地元住民が一体となって実践している事例を学びました。しかし年が改まっての1月の研修会は第6波襲来のため延期せざるを得ませんでした。
さて東北地域での活動に目を向けると、夏には「東日本大震災復興10年事業」、秋には「第41回地域産学官と技術士との合同セミナー(秋田)」や「第50回日韓技術士国際会議(仙台)」が開催されました。コロナ感染防止対策を取り入れながらの開催で関係者にはこれまで以上のご苦労があったことと思います。県支部からはwebでの参加でした。秋開催の二つに共通するテーマは先端技術とエネルギーでした。県内には下北半島を主に使用済燃料中間貯蔵を含めた原子力関連施設が多くあり、全県的に風力や太陽光の発電施設が稼働し、洋上も含め多くの計画が動いています。巨視的には脱炭素社会へ向けた一環でしょうけれど、その立地現場では地形や景観の改変があり、各々の地区で暮らす人々の形而下での安全性や精神的安寧の変化にも技術者として留意・注視が必要ではないのかと私は考えます。これもSDGs理念からの着想の一つと思います。
今年度は県内組織創設から44年目、支部正会員は141名(2021/12現在)で昨年比11名増となっており、創設当時12名の頃とは隔世の感を覚えます。今後も更なる会員拡充を期待します。そのため広い技術部門にわたる専門的知識を結集して、応用能力を必要とする事項についての計画・設計・分析・評価などの業務遂行や、会員相互の交流により連携強化を図るための活動を展開していきたいと考えています。
年度末月に入っても青森県内の新型コロナ感染者数は減少傾向になることはなく、1日の新規感染者が400人超え、さらには500人超えの日々が続いています。このような中でも県支部の年会誌である「技術士」を今年度も発刊することが出来ました。青森県県土整備部長岡前憲秀氏を始めとして原稿をお寄せくださった皆様、協賛公告等でご支援を賜った各団体・企業の皆様には厚く御礼を申し上げます。
最後に、会員の皆様並びに関係機関の皆様方のご活躍・ご発展と、1日でも早いコロナ禍の収束を願い、併せてこれからも県支部の活動に対しまして、ご理解・ご協力そしてご支援を賜りますよう、重ねてお願いいたしまして、あいさつといたします。
支部会員数
2022年1月時点
技術士 | 123名 |
---|---|
技術士補・修習技術者 | 18名 |
合計 | 141名 |
部門ごとの人数内訳(支部正会員の技術士のみ) | |||
機械 | 船舶・海洋 | 航空・宇宙 | 電気電子 |
5 | 0 | 0 | 5 |
化学 | 繊維 | 金属 | 資源工学 |
0 | 0 | 1 | 0 |
建設 | 上下水道 | 衛生工学 | 農業 |
57 | 9 | 0 | 24 |
森林 | 水産 | 経営工学 | 情報工学 |
11 | 3 | 0 | 0 |
応用理学 | 生物工学 | 環境 | 原子力・放射線 |
6 | 1 | 3 | 9 |
総合技術監理33
- 会友(会誌購読者)技術士54名、技術士補5名、その他2名
支部委員会の名称と活動・業務内容
名 称 | 主な活動・業務内容 |
総務委員会 | ①「東北本部政策事業委員会」への出席、報告 ②年次大会の企画、準備、実施に関する事項 ③役員会の企画、準備、実施に関する事項 ④青森県支部の組織運営に関する事項 ⑤日本技術士会会長賞等、表彰に関する事項 |
企画委員会 | ①青森県支部の運営の活性化に係わるさまざまな企画・立案 ②関係団体との共同事業の企画・立案・協議調整 ③依頼業務の管理 |
CPD委員会 | 青森県に在住する全ての技術士のCPD活動を支援すると共にCPD活動の啓蒙、普及 ①CPD活動の企画、運営 ②CPD実施、結果の管理 ③東北本部CPD委員会との調整 ④東北本部倫理研究会への出席、対応 |
広報委員会 | ①本部広報委員会との連絡、調整 ②会員への情報提供 ③会員相互の情報交換 ④外部に対する技術士制度や技術士活動の認知度向上 ⑤青森県支部ホームページの運用(維持管理)に関わる事項 |
事務局 | ①統括本部及び東北本部並びに県内外関係機関など、外部との連絡窓口 ②会運営の資金及び出納の管理 |
支部役員
任期/令和3~4年度
役職 | 氏名 | 勤務先 | 部門 |
支部長(東北本部幹事兼務) | 八木澤聡 | 東信技術(株) | 建設 |
副支部長(CPD委員会) | 櫻田隆夫 | 東北建設コンサルタント(株) | 農業、総監 |
副支部長(企画委員会委員長) | 乗田聖子 | (株)環境工学 | 環境 |
会計監事 兼事務局次長 |
工藤浩一 | (株)コンテック東日本 | 建設 |
会計監事 | 櫻田清治 | (株)東英 | 農業 |
幹事(企画委員会副委員長) | 相田喜一郎 | (株)出雲 | 建設、総監 |
幹事(広報委員会副委員長) | 工藤賀津夫 | ハートエンジニアオフィス(株) | 建設 |
幹事(CPD委員会委員長) | 嶋本 勝 | エイト技術(株) | 建設 |
幹事 (企画委員会) | 高山幸克 | 齋勝建設(株) | 建設、総監 |
幹事(広報委員会副委員長) | 田鎖 隆 | 八戸市役所 都市整備部 | 建設、総監 |
幹事(広報委員会) | 田村 巧 | 合同酒精(株) | 生物工学、総監 |
幹事(総務委員会副委員長) | 中村尚人 | 青森県土地改良事業団体連合会 | 農業、総監 |
幹事(CPD委員会副委員長) | 西川幸一 | 鹿島建設(株)東北支店土木部 | 建設 |
幹事(広報委員会委員長) | 芳賀光幸 | (株)大和コンサルタント | 建設、農業、総監 |
幹事(総務委員会委員長) | 淵沢智秀 | (株)舘建設コンサルタント | 建設、総監 |
幹事(総務委員会) | 山口勇二 | 環境保全(株) | 機械、総監 |
委嘱委員(企画委員会) | 齋藤貴史 | (株)測地コンサルシステム | 上下水道、建設 |
委嘱委員(CPD委員会) | 鈴木将文 | 青森県原子力センター(東通村駐在) | 原子力・放射線 |
委嘱委員(総務委員会) | 三上賢司 | (株)測地コンサルシステム | 農業 |
事務局長 | 佐藤敏彦 | (一社)青森県測量設計業協会 |

青森県支部規則
沿革
1978.01 | 青森県技術士協会設立 技術士12名 |
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1984.11 | 青森県技術士協議会に名称変更 技術士15名 |
1991.02 | 青森県技術士協会に名称変更 |
1992.01 | 技術士のしおり(※現会誌)初刊発刊 |
2003.06 | 公益社団法人 日本技術士会 東北本部青森県支部設立にともない、青森県技術士協会を解散 |