支部長挨拶

青森の2022(令和4)年を振り返って

昨年12月に2022(令和4)年度の(公社)日本技術士会青森県支部の年会誌である「技術士」を発刊することが出来たことに当り、令和4年を振り返りながら、ご挨拶を申し上げます。
昨年6月25日に青森市のアラスカ会館において青森県支部第11回年次大会をコロナ感染第六波が収束しつつある中で開催し、年度活動計画や予算案等の説明・報告を行いました。来賓として青森県商工労働部長、八戸工業大学学長から年次大会開催に対する祝辞を、また当会東北本部本部長からも激励のご挨拶を頂き、会員会友相互の団結と活動等による社会貢献への意識を改めて強くいたしました。年次大会に先立って継続研鑽CPD研修会も開催し、県支部活動キーワード[SDGs]を踏まえて、青森大学藤公晴氏から「SDGsについて考える」、月の泉技術士事務所石川弘子氏から「SDGsなコンクリートと生きる」と題してご講演を頂きました。会員会友共々、持続可能な自然環境を基盤として、平和と公正な地域社会と社会経済の維持・構築に技術士として責任ある行動の必要性を認識したところです。
そして夏にはコロナ感染第七波の襲来となり、青森県は日最大2,791人を記録し、秋には第八波となって累計18万人を超えたかと思うや年が明けて26万人も超える感染者数となりました。第七波の夏、8月3日には白神山地付近に青森県内初の線状降水帯発生による豪雨があり、その災害対応に奔走している最中の8月9~10日には更に追い打ちをかけるかのように津軽一円でこれまでにない降水量を経験しました。(奇しくも昨年8/9には下北のむつ市から大間町へ至る北通りエリアと上北地域の高瀬川水系で集中豪雨災害があった。) 岩木山山頂を中心に、西から南方向山麓では400mmを越す総降水量を記録し、津軽一円では住宅地・農地・河川・道路・鉄道・電力施設等々で洪水被害となりました。中でも日本海沿岸での被害が甚大で、町中心街のほとんどが床上浸水となったり孤立集落も発生するに至りました。被災者並びに施設管理者にはお見舞い申し上げるとともに、「一日でも早い安心できる日常生活への復旧を」と祈るばかりです。県内ではこの災害復旧対策に関与している技術士が多数おり、それぞれの立場でその地域社会復旧への技術的支援・貢献・活躍がなされていることは、喜ばしい限りです。またその他の活動として、青森大学SDGs研究センター「新湯プロジェクト」への支部幹事による技術支援、三沢市を中心として行われた太陽光パネル・水素ステーション関連施設見学会、連携協定締結先八戸工業大学からの協力の下での「第18回八工大セミナー」及び「青森の土を学ぶ会第10回研修会」、初めての試みであおもりの川を愛する会と共催した「流域治水研修会」等々を実施することが出来ました。これも偏に関係する皆様のご理解・ご協力があったからこその活動であり、ここに改めまして感謝・御礼を申し上げます。
さて、1978(S53)年青森県技術士協会創設当時から役員として長く活躍され第三代会長を務められた三上禮三郎氏が本年3月10日にご逝去され(享年96)、年会誌に哀悼の文/画が寄せられました。皆様と共に、技術者・技術士の三上氏をお偲びしたいと思います。
最後になりましたが、青森県、八戸工業大学、青森大学、協賛団体・企業の皆様を始めとして、関係各位には今後共ご指導・ご鞭撻賜りますよう宜しくお願い申し上げます。また新たな年、コロナ禍・自然災害禍、更に軍事戦禍ニュースがないことを願いつつ。 2023(令和5)年1月筆
支部会員数
2022年11月時点
技術士 | 133名 |
---|---|
技術士補・修習技術者 | 21名 |
合計 | 154名 |
部門ごとの人数内訳(支部正会員の技術士のみ) | |||
機械 | 船舶・海洋 | 航空・宇宙 | 電気電子 |
5 | 0 | 0 | 5 |
化学 | 繊維 | 金属 | 資源工学 |
0 | 0 | 1 | 0 |
建設 | 上下水道 | 衛生工学 | 農業 |
64 | 10 | 0 | 24 |
森林 | 水産 | 経営工学 | 情報工学 |
11 | 5 | 0 | 0 |
応用理学 | 生物工学 | 環境 | 原子力・放射線 |
6 | 1 | 3 | 11 |
総合技術監理34
- 会友(会誌購読者)技術士51名、技術士補4名、その他1名
支部委員会の名称と活動・業務内容
名 称 | 主な活動・業務内容 |
総務委員会 | ①「東北本部政策事業委員会」への出席、報告 ②年次大会の企画、準備、実施に関する事項 ③役員会の企画、準備、実施に関する事項 ④青森県支部の組織運営に関する事項 ⑤日本技術士会会長賞等、表彰に関する事項 |
企画委員会 | ①青森県支部の運営の活性化に係わるさまざまな企画・立案 ②関係団体との共同事業の企画・立案・協議調整 ③依頼業務の管理 |
CPD委員会 | 青森県に在住する全ての技術士のCPD活動を支援すると共にCPD活動の啓蒙、普及 ①CPD活動の企画、運営 ②CPD実施、結果の管理 ③東北本部CPD委員会との調整 ④東北本部倫理研究会への出席、対応 |
広報委員会 | ①本部広報委員会との連絡、調整 ②会員への情報提供 ③会員相互の情報交換 ④外部に対する技術士制度や技術士活動の認知度向上 ⑤青森県支部ホームページの運用(維持管理)に関わる事項 |
事務局 | ①統括本部及び東北本部並びに県内外関係機関など、外部との連絡窓口 ②会運営の資金及び出納の管理 |
支部役員
任期/令和3~4年度
役職 | 氏名 | 勤務先 | 部門 |
支部長(東北本部幹事兼務) | 八木澤聡 | 東信技術(株) | 建設 |
副支部長(CPD委員会) | 櫻田隆夫 | 東北建設コンサルタント(株) | 農業、総監 |
副支部長(企画委員会委員長) | 乗田聖子 | 環境 | |
会計監事 兼事務局次長 |
工藤浩一 | (株)コンテック東日本 | 建設 |
会計監事 | 櫻田清治 | (株)東英 | 農業 |
幹事(企画委員会副委員長) | 相田喜一郎 | (株)出雲 | 建設、総監 |
幹事(広報委員会副委員長) | 工藤賀津夫 | ハートエンジニアオフィス(株) | 建設 |
幹事(CPD委員会委員長) | 嶋本 勝 | エイト技術(株) | 建設 |
幹事 (企画委員会) | 高山幸克 | 齋勝建設(株) | 建設、総監 |
幹事(広報委員会副委員長) | 田鎖 隆 | 八戸市役所 都市整備部 | 建設、総監 |
幹事(広報委員会) | 田村 巧 | 合同酒精(株) | 生物工学、総監 |
幹事(総務委員会副委員長) | 中村尚人 | 青森県土地改良事業団体連合会 | 農業、総監 |
幹事(CPD委員会副委員長) | 西川幸一 | 鹿島建設(株)東北支店土木部 | 建設 |
幹事(広報委員会委員長) | 芳賀光幸 | (株)大和コンサルタント | 建設、農業、総監 |
幹事(総務委員会委員長) | 淵沢智秀 | (株)舘建設コンサルタント | 建設、総監 |
幹事(総務委員会) | 山口勇二 | 環境保全(株) | 機械、総監 |
委嘱委員(企画委員会) | 齋藤貴史 | (株)測地コンサルシステム | 上下水道、建設 |
委嘱委員(CPD委員会) | 鈴木将文 | 青森県原子力センター(東通村駐在) | 原子力・放射線 |
委嘱委員(総務委員会) | 三上賢司 | (株)測地コンサルシステム | 農業 |
事務局長 | 佐藤敏彦 | (一社)青森県測量設計コンサルタント協会 |

青森県支部規則
沿革
1978.01 | 青森県技術士協会設立 技術士12名 |
---|---|
1984.11 | 青森県技術士協議会に名称変更 技術士15名 |
1991.02 | 青森県技術士協会に名称変更 |
1992.01 | 技術士のしおり(※現会誌)初刊発刊 |
2003.06 | 公益社団法人 日本技術士会 東北本部青森県支部設立にともない、青森県技術士協会を解散 |