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Activity introduction

活動紹介

活動紹介

第1回継続研鑽研修会

日時:令和2年10月2日(金)
場所:青森市 ウエディングプラザ「アラスカ」
参加者:65名
講演テーマ
Ⅰ.軟弱地盤の圧密沈下と対策  (株)CPC常務取締役 白子博明氏
Ⅱ.青森県の地質-基盤岩からチバニアンまで‐弘前大学講師 根本直樹氏
Ⅲ.地盤の成り立ちを考える ジーエスアイ(株)代表取締役 豊田 守氏

Ⅰ.軟弱地盤の圧密沈下と対策  (株)CPC常務取締役 白子博明氏
 
【概要】 
白子博明氏は、高速道路などの軟弱地盤の解析や対策工検討業務に長年従事され、道路土工-軟弱地盤対策工指針の共著者で、この分野の権威の一人である。軟弱地盤上の盛土による圧密沈下の事例紹介と長期圧密沈下の実態、およびこれに伴う地盤リスクについて、事例を紹介して頂いた。また、サーチャージ工法、バーチカルドレーン工法などの長期沈下対策について、既往の研究成果を基にその対策効果と留意点について解説して頂き、地盤工学の大きな分野である“圧密沈下”について、再認識した次第である。


Ⅱ.青森県の地質-基盤岩からチバニアンまで‐弘前大学講師 根本直樹氏
 
【概要】 
根本直樹氏は、弘前大学で長年青森県の地球科学の研究・教育活動に従事され、県内の地質の権威である。この講演では、青森県内の基盤岩類、中生代~新第三系~第四紀更新世の分布特性と形成場の概要を紹介して頂いた。近年の地球科学は、プレートテクトニクス説の後にプルームテクトニクス説が出現し、講演の中でメランジやプレート付加体についても解説して頂いた。地盤調査の報告書では、地形・地質概要を述べるのが定型となっているが、建設分野の技術者は意外に苦手としている方が多いように思われ、今回の講演は参考になったと考える。

根元直樹氏講演状況

Ⅲ.地盤の成り立ちを考える ジーエスアイ(株)代表取締役 豊田 守氏
 
【概要】
豊田守氏は、水戸市に本社を構える地盤情報システム開発とソフト販売を行っている会社の社長を務められています。国土交通省は、建設現場の生産性向上を図る目的でi-Constructionを進めており、3次元データを基軸とする建設生産/管理システムを構築することを実現するためBIM/CIMの取り組みを推進している。
今回の講演は、地盤情報の3次元化について、事例を基にビジュアルで分かりやすい解説であり、今後の取り組みの参考になった。 

白子博明氏、豊田 守氏講演状況